今、人間関係でつまづく子どもが増えています。
他人との関わりや感情の自己制御がうまくできなくて「発達障害」などと呼ばれてしまう子どもたちです。
なぜでしょうか?
合理主義の現代社会に生きる私たち大人は、知識や社会技能などを勉強や訓練で子どもに早く習得させようとしがちです。もちろん、それは子どもの幸せな人生を願ってのことですが。
でも、ちょっと待って下さい。
子どもは小さな大人ではありません。特に乳幼児期の子どもは、大人が指導する勉強や訓練ではどうしても学べないものがあるのです。
それは心をつくること、感情を発達させることです。
心が育てば、社会的動物である人間の行動は社会的になります。心が育てば、周りと関わるので知識も深まります。
つまり、知識や社会技能の習得には心の育ちが不可欠なのです。このことを忘れて表面的な知識や社会技能を押し付けているのが現代社会ではないでしょうか。
心が育つためにまず必要なのは、子どもが愛されている認められていると感じることです。この安心感を基礎として、子ども同士の遊びを通して心は育っていきます。
心が育っていないために人間関係でつまづいてしまうのです。
「定型発達の子どもは社会の中で自然に心が育つが、発達障害児はそれが無理なので勉強や社会技能の訓練が必要だ」という意見があります。
私たちの意見は違います。どんな子も心を育てることはできます。少し技術は必要ですが可能です。
そして必要な技術とは、子ども主体の豊かな遊び場をつくる技術です。
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