【自閉症児の発達支援】
スパーク協会の岡田です。先日の出張中に新幹線の中で読んだ本。『子どもが育つということ ー 身体と関係性の発達臨床』山上雅子著、ミネルバ書房2018年。

著者は、自閉症児の場合、早期発見と発達心理学的な視点に立った援助が必要であるとして、発達を促すためには、「子ども自身がすでに獲得している外界への興味や関心、外界とかかわる活動を起点として、それにかかわり、興味や関心、情動を共有しつつ、並行的関係からやりとり関係への育ちを励まして行くのです。」(p132)

さらに、「愛着形成が認知行動、言語、姿勢活動のそれぞれの領域で新たな発達の相を切り拓き、象徴機能や身体図式の獲得に至る過程であり、自閉症性の発達障害が改善していく過程でもあると見ることができます。」(p135)と述べています。

まさに、心に働きかけるアプローチで運動・やり取りを促す「スパーク運動療育®」の考え方を支持してくれています。